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Posted by ミリタリーブログ at

2017年02月11日

考察!補給と兵站、個人装具の支給について


こんにちは!
めちゃくちゃ寒いですね。
所によると雪が降ってるそうです...

今日は「個人装具の補給についての考察」
です。
リエナクト始めようと思ってる方には是非一緒に考えて頂きたいです。

この画像1967年の画像です。

この画像も1967年の画像です。

1枚目の画像はユーティリティを着ています
2枚目はジャングルファティーグを着ています

こう言う画像有りますよね
1969年なのに〇〇装備してる〜〜
みたいな...
正解は無いのですがここからが考察になります。

ユーティリティユニフォームとジャングルファティーグ。
勘違いされやすいのですがユーティリティは本国で使用される汎用戦闘服で
ジャングルファティーグはベトナム等の熱帯で使用する為に開発した局地用の戦闘服です。
なのでベトナムに派遣される時に支給されます。
基本はユーティリティという事です。
しかし急に増強された在ベトナム米軍全体に新型の装備、何十万着もの服とブーツを支給出来ません。
となると
前線部隊や空挺、特殊部隊と言った戦闘部隊をメインに支給します。
後方部隊は更新が遅くなります。
しかし前線部隊も戦っているのでファティーグが破れた、ブーツが壊れたなんて事も起こります。
そうすると前線部隊だろうが物がなくなると
ユーティリティを着るしかありません。
こうなるので将兵は大切に装備を補修して使用します。
実際1stパターンや2ndパターンのジャングルファティーグは補修された物が多いように思えます。

立ってm16を構えている中央の人はユーティリティパンツを履いていますが周りの人はファティーグを着用しています。
この様に戦争初期では破れやすいのか破れて着れなくなったのかは分かりませんがユーティリティパンツを履いている写真が結構有ります。

戦争後期の写真ですが2ndパターンジャングルブーツを履いています。

1968年には4.thファティーグも生産され始めます。
がこれも勘違いされやすいです。
1966年に生産された、1968年に生産されたからといってその年から全部隊に完全に支給されません。
部隊には在庫というものが有ります。
大切に保存していた2ndパターンジャングルブーツ、3rdパターンのファティーグが沢山あるところに
4thパターンのファティーグが来ます。
すると4thパターンをちゃんと確保できるまで
旧型を支給するなどして上手く部隊に回す事も有るみたいです


ワンスアンドフォーエバーで有名になった
ハルムーア中佐とプラムリー上級曹長本人です。
ハルムーア中佐の方が階級上なのに
プラムリー上級曹長がジャングルファティーグ着てるよ...
これは様々な理由が考えられますが一つに
プラムリー上級曹長は下士官ですが
上級曹長ともなれば人脈は非常に充実してる筈です
そうすると需品係などの被服を支給する担当の元上司で「プラムリー上級曹長!新しい戦闘服来てますので持って行ってください」なんてのも考えられますし
単純に上級曹長なので序列的に受け取っている可能性もあります。
どちらにせよムーア中佐はファティーグを受け取っている可能性は有りますので多分この写真の時はたまたま着ていないだけだと言うのが妥当ですかね?


装具に関してです。細かなパターン、M1956、初期型、後期型、などは特に気にしていなかったと思われます
なぜかと言いますとM1956/61はどちらもベトナム戦争が本格化した時には完成していたからです。
なので細かい装備の新旧はそれ程気にする事では無いと思います。


最後になりますが
普通の下士官、兵卒はリエナクターのように装備なんてほぼ選べません。
支給されたものを言われた通りに組んで言われた通りに行動すると言う事みたいです。

この様に補給とは非常に複雑な物で
中には需品係の私情、階級なんかも絡む場合が有ります。
先ほども述べたようにM1956初期型だ!なんて言うのは気にしなくて良いです。
ただファティーグやブーツはベトナム戦争に沿うようにして開発され戦争期間中に何度も改良されていますので考察する必要はおおいに有ると考えています。
考察する時はその時々の状況や部隊の特性、その人の階級もよく見て考察すると良いと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
それでは今日はこの辺で!  
タグ :ナム戦装備


Posted by jones at 14:22Comments(0)